スーパーグローバル学部増田准教授

いかれた大学教員の思いつき

出席点

シラバスを書いていて、先だって話題になっていたことを思い出した。

 
大学の講義における出席点の扱いである。
 
結論から言えば、単位の認定に際して、出席点を考慮してはならない。
 
近年、学部学科等で設置申請や改編の届出をしたところでは、シラバスの成績評価方法の欄に出席点を記載していた場合、文部科学省から間違いなく修正指示が出ることから、すでに広く周知されつつあるはずである。
とはいえ、良くも悪くも組織改革とは無縁の昔ながらの学部等では知らない教員が多くいるとしても驚きではない。
 
ましてこういう間抜けな記事を書く人間がいたとしても驚きはしない。が、素直な学生諸君はこういう記事は信じないほうが良いとしか言いようがない。
 
文部科学省の建前としては、授業に出席することは大前提であるので、出席した事実だけをもって評価してはならないということである。
もちろん、出席した上で、授業態度を評価に加えることは差し支えないので、実質的には成績評価の際に出席を考慮することは可能ではある。しかし、出席しているだけでやる気を見せない学生については、遠慮なく評価を下げて良いということでもあるので、むやみに出席点を考慮して欲しいなどと要求すると、墓穴を掘る可能性もあることは理解しておく必要があるだろう。