スーパーグローバル学部増田准教授

いかれた大学教員の思いつき

採用面接

指定された日時の予定をこじ開け、指定された場所に向かい、面接を受ける。近くであれば気楽に受けられるかもしれないが、移動時間もかかるし、スケジュールを確保するのも大変だ。地方の大学に勤務していると、どうしてもそういうハンディはある。

交通費を出してもらえるわけでもないから、ここで落とされるとショックが大きい。
 
前回とは違って、ずいぶんと長い時間の面接だったような気がする。もしかすると前回もそれくらいの時間だったのかもしれないが、正直もうあまり詳しくは覚えていない。10年以上を共にするかもしれない人間を選ぶ以上、選ぶ方も並大抵の覚悟ではないのだなあということをひしひしと感じる。
 
現在いるスタッフとやや重複するところもある研究のこと、関連して教育内容のこと、担当することになる科目のこと、教育方針について、大きく環境が変わることについての覚悟など、かなり多方面にわたる質問を受けた。
 
始まる前にも、面接中にも、終了時にも、複数の候補者を面接しているので、期待に添えない場合があるという事を何度も念押しされ、帰路に着いた。
 
主に発言していた先生が淡々とした口調を貫いていたので、手応えがあったと考えて良いのか、そうでないのか、判断し難い面接だった。