スーパーグローバル学部増田准教授

いかれた大学教員の思いつき

キャリア

文系大学教育は仕事の役に立つのか?

昨今の大学改革絡みの出版物も少なくないが、その中でしばしばやり玉に挙げられる文系の大学教育に関するものとして出版されたのが本書である。 人文・社会科学系の大学教育は仕事に「役立っている」のではないか。「役立ちうる」のではないか。「役立ってい…

ポスドクの憂鬱は終わらない

どの業界でも団塊の世代の大量退職によって、若い世代の雇用環境の改善が期待されるという話があったが、大学界隈ももちろん例外ではない。団塊世代が退職すれば多くのポスドクや任期付きポストに甘んじている若手にもテニュアへの道がひらけるのではないか…

非常勤講師を待ち受ける未来

すでに時期を逃した感はあるが、大阪市立大学における非常勤講師の契約を巡り、非常勤講師の外注化を目指しているという計画が明らかになって、以後、TwitterのTLなどにも非常勤講師の待遇に関する発言がよく流れて来ていたので、少し書いておこうと思ってい…

椅子取りゲームに勝つ方法(教員編)

大学に学生として入ることは容易になった。その反面、教員として大学に入ることはずいぶん難しくなった。 大学に所属する研究者のポストというのは、それを希望する人数に比べると圧倒的に少なく、当然のことながら大学教員を目指した「就活」においても、熾…

大規模大学における人事

これまで経験したことのない巨大な組織に所属することになり、新任教員研修にも何十人と参加していることに衝撃を受ける。驚いたのは、似たような分野の教員が、複数の部局に存在しているということである。研修中に、研究面でもお友達になりたいと思う方に…

あなたたちは採用ミスです

何処も新年度、こちらの大学でも新任教員の研修や、新入生のオリエンテーションがありました。新任研修の時間が長い割に中身がどうでも良く、実務的に必要なことは結局良く分からないというコンボであることは致し方ないところでありますが、いきなり新入生…

最後の一日

信じたくはないが、明日(厳密にはすでに今日)は3月31日であり、年度の最後の日ということになる。 思いがけず長い日々を過ごした研究室にお別れする日でもある。 ここだけの話、まだ片付いてはいない。 それでも明日は明日の風が吹く、だけでなく引越業者…

シラバス(2ヶ国語)

今時の大学というのは、ゆとり世代よりも上の年齢層の方々の知っているレジャーランドのようなところとは、もはや似ても似つかぬものになっている。教える側が適当にやっつけていようが、教えられる側が講義に出ていようがでていまいが、誰も気にも留めてい…

教授会承認

1月末、ようやく教授会で承認されたとの連絡をいただくことができた。3月末までに何かしら特大級の不祥事でも起こさない限り、これが最終的な決定である。退職願を書き、提出に向けて各方面への連絡に追われる。転任先からは着任に際して新年度に向けて矢継…

良い知らせ

おそらく毎週決まった曜日に会議が開かれているらしく、そこでの議論を経て、こちらに連絡をいただいているようであった。何度目かのメールや電話でのやり取りを経て、講座主任の先生からその連絡をいただいた。第一候補として教授会に推薦することになった…

電話連絡

面接からしばらくたったある日、改めて応募先から電話がかかってきた。 良い知らせなのか、悪い知らせなのか、緊張して手に取る。 果たして結果はまだ出ていないという電話であった。面接の時に聞きそびれたことがあったので、確認したいという。 電話口での…

採用面接

指定された日時の予定をこじ開け、指定された場所に向かい、面接を受ける。近くであれば気楽に受けられるかもしれないが、移動時間もかかるし、スケジュールを確保するのも大変だ。地方の大学に勤務していると、どうしてもそういうハンディはある。 交通費を…

DODA

恒例の教員募集に応募する儀式、業績をまとめ、意気込みや教育方針に関するレポートを書き、応募書類を送付する一連のサイクル。 建前上は公募を謳っているものの、想定している候補者がいることは良くある話で、そんな公募案件では、よほど圧倒的な業績の差…