スーパーグローバル学部増田准教授

いかれた大学教員の思いつき

こじらせ系大学教員

昨今の国立大学における、教員養成系のゼロ免課程の廃止やその他文系の学部学科の再編等に関して、自分たちの学部の出したミッションの再定義になど一瞥もくれず、極めて短絡的に文系の廃止などけしからんと瞬間的に沸騰してしまった国立文系に所属する皆様方の姿を目の当たりにして、この方々の日本語力は大丈夫なのであろうかと心配になったというのは文系廃止狂想曲の顚末 - スーパーグローバル学部増田准教授にすでに書いたところである。ところがその後のTwitter界隈その他各所でのやり取りを観察していると、どうもそうでもないのではないかという気がしてきた。
そのような方々というのは、あまりに繊細かつ感度が敏感過ぎるセンサーをお持ちであるがゆえに、ちょっとした指摘に対してかなり過敏に反応し、相手が自分たちを全否定していると断定する、というのがお約束なのだと思うようになった。
客観的に見て、たとえば文系や教養教育の将来に対して現実的・建設的な意見を述べている人に対して、「あなたが文系、あるいは教養教育など無意味だと考えていることはわかりました」というような趣旨のことをもれなく口走ってしまうのである。
言われた方からすれば「そんなことは一言も言っていないし、むしろそれが大事だと思っているわけで、どちらかと言えば味方であるはずなのに、どうしてわざわざ敵に回したいのか?」ということになる。
そのような場面をたびたび目にするにつけ、国語力に問題がないとはさすがに言わないが、むしろこれは長年にわたって虐げられ屈折したアカデミアに身を置いてきた結果として、いろいろとこじらせ過ぎていらっしゃるのだというほうが正しい認識なのではないかと思うに至った次第である。

私自身は文系の未来が特に暗いとは思っていないし、自分の所属する学部学科にも特に思い入れはなく、学部学科もどんどん再編すれば良いという立場なのであるが、そうではないであろうこじらせ系大学教員の皆様にも幸あらんことを。