スーパーグローバル学部増田准教授

いかれた大学教員の思いつき

卒業式

世間は卒業式の季節である。
最近は曜日にかかわらず、特定の日を卒業式と決めているところが多いのではないだろうか。
年度末での異動ということで、自分自身にとっても卒業式ということになる。
着任時には想像していなかった長い期間を過ごし、部屋の中は時間とともに増えた多くのもので溢れかえっている。着任以来、多くの方々が退職され、また新たに同僚となった。いざ、自分がその立場になってみると、なんとも不思議な気分である。
卒業式で最後の学生たちを送り出した今、できるだけ多くの方々への挨拶回りを年度末まで続けることになる。そして何より、研究室の引越しも済ませて年度末までに部屋を明け渡さなければならない。
卒業生も4月からの新しい生活に向けて大変な時期であるが、今年は卒業生たちと同じ体験をすることになる。期待と不安の入り混じった、というようなのんびりしたものではなく、本当に片付くのだろうかという危機感しかない。
これが最後の一週間である。